上皇や上級貴族にとっては、汚れ役、小間使いとも言える存在だった、かつての武士達。そんな武家の平清盛が時代の綺羅星となって駆け抜けた時代の背景には、こんなストーリーがあったのです。
ときは源氏物語とほぼ同じくした時代、宮廷での優雅な世界と表裏一体のもうひとつの世界で、武士達は生きていました。
平清盛は、武士で初めて太政大臣にまで登り詰めましたが、その出生は謎につつまれたものになっています。元永元年(1118年)伊勢平氏の棟梁・平忠…
都では貴族文化が華を開かせていましたが、平安末期になると、武士の一族が各地に広がり土地に根づいていきました。武士にとって合戦こそが晴れの…
保元の乱のきっかけは、多大な権力を握っていた鳥羽上皇の死でした。少しずつ均等が崩れ、後白河天皇は清盛らを起用し、不満だった人物崇徳上皇…
政治の実権を握った信西でしたが、中枢から離れた者たちの怨みをかってしまい、藤原信頼、源義朝らによるクーデターが始まりました。清盛の第二の段…